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† 詰 人 日 記 † −In order for the past when it is embossed to become vital force to the future,
it stuffs and even the scream which does not become voice of the everyday life
which passes away it would like to keep changing today into the sustenance which lives.−

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2012-08-04 [Saturday] 読み返してみて [長年日記]

以下のパートを読んで、ふと色々と考え込んでみたり。





『帝王学「貞観政要」の読み方』山本七平 より引用。


十思


1 欲しいと思うものを見たら、足る事を知り自戒する事を思う

2 大事業をしようとする時は、止まる事を知り民の安楽を思う

3 高ころびしそうな危ない事を考える時は謙虚に自制する事を思う

4 満ち溢れるような状態になりたいと願望が起これば、

  老子の『江海の能(よ)く百谷の王たる所以は、其の善く下るを

  以ってなり』で、満ち溢れる海はすべて川より低い事を思う

5 盤遊(遊び)したいと思うときは、必ず限度をわきまえ、

  狩のとき『三駆以て度となる』。すなわち一方に逃げ道を

  用意してやるのを限度とする事を思う

6 怠け心が起こりそうだと思えば、始めを慎重にして

  終わりを慎む事を思う

7 自分の耳目を塞がれているのではないかと心配ならば、

  虚心、部下の言葉を聞く事を思う

8 中傷や讒(ざん)言を恐れるなら、まず自ら身を

  正して悪を退ける事を思う

9 恩恵を与える時は喜びによって賞を誤る事が無いように思う

10 罰を加えようとするときは、怒りによって

   重すぎる罰にならないように思う



裏返しを考えてみると明瞭になる十不思


1 欲しいとなれば、前後の見境なくやみくもに欲しがる

2 企画を思いつくと社員のことなど忘れて突っ走る

3 名誉職を高望みして自分の位置を忘れる

4 まだ足りぬ、まだ足りぬ、と上へ上へと事業を拡張して

  破綻し、静かに、低く堅実にやっていればそうなることを忘れる

5 遊び出すと限度なくそれに溺れ

6 軽率に始めてすぐいやになって関心を失い、

  終わりを全うせず放り出してしまう

7 おだてられて耳目を塞がれていることを思わず、

  部下の直言に耳を貸そうとしない

8 中傷や告げ口に楽しそうに耳を傾け、厳然たる態度で

  そういうことを言わせないという態度がない

9 恩恵を与える時は喜んで無茶な恩恵を与え

10 罰するときは怒り狂って罰に限度がない



九徳


1 寛にして栗 : 寛大だが、しまりがある   

2 柔にして立 : 柔和だが、事が処理できる

3 愿にして恭 : まじめだが、丁寧でつっけんどんではない

4 礼にして敬 : 事を治める能力があるが、慎み深い

5 擾にして毅 : おとなしいが、内が強い

6 直にして温 : 正直・率直だが、温和である

7 簡にして廉 : 大まかだが、しっかりしている

8 剛にして塞 : 剛健だが、内も充実している

9 彊にして義 : 強勇だが、義(ただ)しい



裏返しを十八不徳としている


1 こせこせうるさいくせに、しまりがない   

2 とげとげしいくせに、事が処理できない

3 不真面目なくせに尊大で、つっけんどん

4 事を治める能力がないくせに、態度だけは居丈高

5 粗暴なくせに、気が弱い

6 率直にものを言わないくせに、気が弱い

7 何もかも干渉するくせに、全体がつかめない

8 見たところ弱弱しく、内もからっぽ

9 気の小さいくせに、こそこそ悪事を働く



一体、彼らがどれだけ裏返していることか。


そして、自分はどれだけ出来ているだろうか。



いやはや。。。。


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詰み逝く日々の声にならない叫びすら今日を生きる糧に変えていきたい。−
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